日本で話題の「うっせぇわ」を聞いてみた
SNSでも話題の曲「うっせぇわ」。
アンチが結構多いとネットニュースで見たのでちょっと見てみました。
うん、少々過激ですね。
歌い方も、歌詞も。
過激だけど、一部理解できる部分があったので書いてみたいと思います。
うっせぇわの歌詞の一部は海外在住の自分には理解できる
「うっせぇわ」という表現そのものに関しては、もうちょっとソフトに表現できないものかという気持ちはあるものの、内容に関しては理解できます。
特に自分が今海外にいるからかもしれないけど、日本の社会では息苦しさや面倒臭さを感じることがあったんです。
例えば、うっせぇわの歌詞にもあったけど、「上司や先輩のグラスが空いたらすぐ注げ」ってやつ。
私も日本ではOLしてたんでわかります。
強制参加飲み会でお酌してまわらなきゃいけないのがとにかく苦手でした。
当時20代前半で会社でも若い部類だったので、完全にお酌係にされてました。
「おーーい、こっちのグラスもう空になっちゃうよ。こういうのは言われる前にしなくちゃ」とか「注ぐ時は、ラベルは必ず上にしなきゃダメだよ」とか、そういう感じ。
また、お酒の席ということで羽目を外す体育会系男性社員もいました。
ひどいと「これ結構おいしいぞ。ちょっと食べてみ」と自分のスプーンで一口分すくって私の小皿に入れられることも(絶句!)。
アメリカ生活では、要らないものははっきりと断れる私ですが、日本でOLしてた頃は空気を読むしかなく、断れずにいました。
「あ、すみません。私それちょっと苦手で」などと断ろうものなら、
「上司に貰ったものは素直に『ありがとうございます』って言って食べなきゃちゃんとした社会人にはなれんぞ!俺が若い頃なんてな・・・」などとノンストップ説教スタートです。
空気を読んで、苦笑いでやりすごしていたものの、内心「めんどくさいなー」と思っていたのは事実です。
ちなみに飲み会だけじゃなく、普段の仕事でも謎ルールは多かったです。
お茶くみは女性社員の仕事とか、休憩時間のおやつの提供は女性社員の自腹とか、飲み会の時は下戸の人が車を出すとか。
でも皆何かおかしいと思いつつ空気読んでそれにしたがってました。
今は海外生活でここまで空気を読まなければならない場面に出くわすことはあまりありません。
こちらはこちらでそれなりに苦労もありますが、少なくとも嫌なことははっきりNOと言える土地柄なので助かってます。
今回の「うっせぇわ」を聞く限り、日本ではまだしんどい思いをして生きてる人たちがいっぱいいるんだろうなーーと。
何から何まで欧米を基準にする必要はないけれど、悪しき習慣は断っていきたいですよね。
一方でうっせぇわを連呼する歌詞にアンチがいるのも理解できる
・・・と、「うっせぇわ」の歌詞に一定の理解を示した私ですが、立場が変われば捉え方も変わるわけで。
「うっせぇわのアンチ」も当然ながら存在するそうです。
アンチの種類も様々ですが特に、子供がいる親御さんからの評価がイマイチなようですね。
大流行しているため、真似して「うっせぇ、うっせぇ」言う子供が増えたとのこと。
そして何か注意するたび子供から「うっせぇわ」と返されてしまうんだとか。
これは嫌ですよね。子供って一度ハマったらしばらくは繰り返し言いますし。
せっかく家庭内で丁寧な言葉で話すよう心がけていても外で覚えて来て「うっせぇわ」なんて言うようになったら親御さんとしてはガッカリでしょう。
私の友達の中にも、「うちの子はおっとりしていて丁寧な喋り方をしていたのに、幼稚園に入ってから言葉遣いが急に乱暴になってきた」とこぼしている人がいます。
とはいえ、子供は成長するので落ち着いたら自然に言わなくなるはず。
早くその日が来たらいいですね・・。
まとめ|日本で苦労経験もある海外在住者が話題のうっせぇなを聞いた感想
日本で話題になっているがアンチも多いと知って、なんとなく聴いてみた「うっせぇな」。
意外にも共感できる部分があり、自分でもちょっと驚いています。
ただ、こういうのって年齢と共に感じ方も変わるんですよね。
今「うっせぇわ」と歌われている立場の人たちにも若い時があったわけで。
きっと、「うっせぇわ」と思いながらも会社でやってきたんだろうな、と。
若い頃に会社の年配者たちから叩き込まれたことってやっぱり残ってるので、自分の年齢上がった時に若い子たちが何も知らないと「おいおい、しっかりしろよ」と思ってしまう気持ちもわかります。
逆に今「うっせぇわ」に共感してる人でも、数年後、十数年後には「ああ、あの時先輩や上司はこんな心境だったのか」と理解できるかもしれません。
今回は、ただ「日本で話題」というだけで聞いてみた音楽でしたが、思った以上に考えさせられる内容でした。
今度日本の友達にも意見聞いてみようっと。
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