日本の友人にニューヨーク生活について話していて驚かれるのが、「ニューヨークの多くの住宅には洗濯機がない」ということです。
ニューヨークのアパートは築100年前後の古いものが多く、配管設備が整っていないため洗濯を自宅でできないのです。
たとえ運よく洗濯機があったとしても、景観を損ねるためという理由で外に洗濯物を干すことは良しとされていません。
で、どうするかというとコインランドリーを利用します。(英語では「Laundromat」と言います)
今回はニューヨークの洗濯事情や、そこでの出会いについて書いてみたいと思います。
ニューヨークでの洗濯日は半日潰れると思った方が良い
先ほど、ニューヨークの多くの家には洗濯機がなくコインランドリーを利用することが一般的だということをお伝えしましたが、
日本で毎日自宅の洗濯機を使って清潔にしていた身としては、ニューヨークでの洗濯事情は簡単には受け入れられるものではありませんでした。
・・・ってことは、アメリカでは毎日洗濯してないの?きったなーーーーーーい!
と思った方もいるかもしれませんが、一度コインランドリーに行くと2時間~3時間ほどはそれにかかりっきりになってしまうので毎日洗濯することが困難なのですよ!
毎日衣類をランドリーまで持って行く手間を考えると、洗濯物がたまってから行く方が忙しいニューヨークの生活には合っているのです。
そんな理由から私は大体週末にまとめて洗濯するのですが、せっかくの貴重な時間が洗濯メインになってしまうのは本当にいただけません。
それに、洗濯物1週間分となるとスーツケースまたはでっかい袋にいっぱいになってしまうので、持ち運ぶだけでもかなりの重労働。
洗濯後家に帰って畳み終えてタンスに入れる頃にはもうぐったりだったりします。
ちなみに、利用するランドロマットは吟味した方が無難です。
下手なところを選ぶと洗濯槽にカビが生えていたりするので、洗濯しに行っているんだか衣類にカビを付着させに行っているのかわからなくなることがあります・・・汗
これは洗剤投入口に生えているカビ。
キモイ。
また、コインランドリーでは、超汚いスニーカーを何足もいっぺんに放り込んでいる人を見かけますので、私は下着などは自宅で手洗いをして、公共の洗濯機にはかけないようにしています。
ニューヨークでのコインランドリーで大変だと思うこと
■どんなに悪天候でもコインランドリーに行かなければならない
日本でいた頃は当然のことながら家で洗濯し、家で干して乾かし、畳んでタンスへ、と全て家で完結していました。
ところがニューヨークに来てからは、わざわざコインランドリーに行かなければならないので不便なことこの上ないです。
乾燥後、布袋を抱えて帰っていたら突然の大雨に降られてしまうこともありますし、大雪の日でも洗濯のために外に出なければいけないのはしんどいです。
■他人と洗濯機を共有することへの抵抗
コインランドリーは色々な人が使います。
せっかく洗濯しても、畳んでいる時に明らかに自分のものではない髪の毛(金髪ロングとか、くるくるカールしたもの)がくっついていると複雑な気持ちになることも・・・。
■靴下の片方が行方不明になる
これはニューヨークでコインランドリー生活を送る人の多くが一度は体験したことがあるのではないでしょうか?
なぜか、片方だけなくなるんです 笑
多分どこかで落としてしまっているのでしょうが、これまでに3つぐらいは姿を消しました・・・。
■服が縮む、傷む
小さなラインストーンがついたようなTシャツやデリケートな衣類などは、手洗いが無難です。
多くの洗濯機ではいわゆる「やさしいモード」機能がついていると思いますが、それで洗濯してもラインストーンは取れ、デリケートなものは傷みます。
私は初めてニューヨークのコインランドリーで洗濯した日に、新しいブラ(その時は下着も一緒に持って行っていた)のチャームが取れた上にソフトワイヤーが変に曲がってしまいびっくりしました。
また、ニューヨークでは下着用ネットなどをあまり見かけません。
家で毎回手洗いするのが面倒な方は、こういった下着用の洗濯ネットを購入しておいた方が良いと思います。
洗濯に長時間かかるためコインランドリーが出会いの場になっているという噂
先ほども書いたように、一度コインランドリーに行くとかなりの時間をそこで過ごさなければなりません。
すぐ近くに本屋やスーパーなどがあればそこで時間潰しをすることもできますが、そうでない場合はコインランドリーで洗いと乾燥が終わるまで待っている方が楽だったりします。
まあ、洗濯ものを仕掛けたら一旦家に帰るという手もありますが、洗濯中の盗難の話も聞くので、大事なものを洗っている時はその場で本でも読みながら待っている方が良いですよね。
(いずれにせよ洗濯が終わったら、衣類を乾燥機に移さなければなりませんし、コインランドリーの店内にあるテーブルの上ですべて畳んでから帰る人も多いです。)
そうすると数時間(3時間ぐらい)はその場に居座ることになりますので、そこが出会いの場にもなりえる、ということです。
周りを見渡すと、洗濯中・乾燥中にコインランドリーを離れてどこかに行く人半分、その場に残って本を読んだり携帯をいじったりしている人半分、という具合でしょうか。
ご存知の通り、アメリカの人はとてもフレンドリーです。
知らない人同士でも、きっかけがあれば普通に会話を始めます。
そこで気が合えば意気投合し、知り合いになるというわけです。
例えば、ニューヨークの冬は過酷です。
気温も頻繁にマイナス10度より低くなりますし、大雪になることもひと冬に何度もあります。
そんな時だと知らない人でも「今日は本当に冷えるねー」とか「ひどい雪だね」などと話すこともあり、それはとても自然な出会い方でもあるのです。
洗濯の時は皆各自洗剤を持参しているのですが、うっかり補充を忘れた人が「そちらの洗剤を少し分けてくれない?」と聞いてくることもありますしね。
一応洗剤販売機などもありますが、会話のきっかけなんてどこででも生まれるもんです。
コインランドリーにはカップルで来ている人や子連れなどもいますが、一人で来ている人も多く、
そんな場合、何かのきっかけがあると恋愛に発展するようなこともあるんですね。
他人と気軽に話す習慣のない日本人には、なんだか映画的展開だと思ってしまいますが・・・
アメリカではそう不自然なことでもないわけです。
そういえば私の友人のランドリーにつき合ったときは、友人がエラく美しいメンズと挨拶を交わしていてびっくりしたこともあります。
「知り合い?」と聞くと「いや、よくここで顔を合わすんだよね」と言ってました。
チャンスはどこにでも転がってるってことね。
まとめ!!コインランドリーで恋に落ちる?in ニューヨーク
ニューヨーカーは皆忙しく何時間も一か所でとどまっていることはあまりないため、そういう意味では他人とじっくり話す機会などは少ないのかもしれませんが、洗濯の時は別です。
終わらなければ帰れないですし、人によっては何時間もそこで過ごすことになりますので「コインランドリーで恋に落ちる」というのも全くないわけではないのです。
それに、同じコインランドリーに同じ曜日の同じ時間帯に行くと、顔見知りになることもあります。
私自身はコインランドリーで誰かと会話を交わし、そこから仲良くなったことなどはありませんが、いつも顔を合わす人とは「あ、この人先週も来てたな」となんとなく顔見知りになっていきますので恋に発展するというのもあるんだろうなぁ・・・と。
そんなわけで、もしかすると運命の人に出会うことがあるかもしれないコインランドリー。
たかが洗濯と思ってヨレヨレのスウェットなどで出かけないように 笑
ランドリーバッグには、大容量で丈夫なこういった袋を使用しています。
洗濯槽に衣類を入れ終わったらついでにこのランドリーバッグも入れて一緒に洗っています♪
今は慣れましたが、初めて見た時はダサくて泣きたくなりました 笑
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