こんにちは!オリビアです。
飛行機の中で見て心に残った映画のひとつ、「運び屋」について書いてみようと思います。
2018年公開のこの「運び屋」はクリント・イーストウッドが監督・出演しています。
自身が監督する作品に出演したのは2008年公開の「グラン・トリノ」以来だそうです。
(グラントリノも、個人的に心に残る映画のひとつです)
また、この映画で注目すべきは、この「運び屋」は実話を基に作られた作品だということ。
へーーーこんなことあったのかーと思いながら見ると尚楽しめる気がします。
「運び屋」のキャストとあらすじ
The Mule
クリント・イーストウッド
ブラッドリー・クーパー
マイケル・ペーニャ
アンディ・ガルシア
ダイアン・ウィースト
アリソン・イーストウッド
タイッサ・ファーミガ
あらすじ(ネタバレ有り)
アールは園芸の農業で生計を立てる90歳の老人。
家族をないがしろにしてまで花に情熱を注ぐアール。
実の娘アイリスの結婚式にも姿を現さないような薄情な男だったが、ある日ネットのオンラインショッピング普及のあおりを受けてビジネスが立ち行かなくなり、ついに農場が差し押さえられてしまう。
家族だけでなくお金からも見放されてしまったアールだった。
そんな時、孫娘ジニーのパーティーに顔を出したアール。
ジニーはアールの顔を見て喜ぶが、露骨にいやな顔をする妻と娘。
早々にその場を後にしようとしたアールだったが、参加者の1人から「運転するだけの簡単な仕事がある」と話を持ちかけられる。
早速その話に乗ったアール。
言いつけられた場所に行くと、メキシコ系の男たちがアールの車のトランクになにやら荷物(麻薬)を載せ「絶対に中身を見ずに目的地まで届けろ」と約束させる。
アールは言われたとおり、何を運んでいるのかも気にすることなく目的地まで運転し、報酬(大金)を得たのだった。
その頃、DEA(麻薬取締局)が動き出していた。
まさか自分が麻薬の運び屋をしていたとは知る由もないアールは、得た大金で差し押さえられていた家を取り戻した上に、新しい黒いトラックも購入する。
そして、その後も運び屋を続けるのだった。
ある日、アールは再び運び屋として車を走らせていた。
しかし積荷のあたりに違和感を感じ、アールは脇に車を寄せ停車する。
そして積んでいた袋の中身を見てびっくりする。
大量の麻薬だったからだ。
その上、親切そうな警官から困っていると勘違いされ、手を貸そうか声をかけられてしまう。
焦ったアールだったが、なんとかその場をうまく切り抜け、仕事をこなす。
自分が運び屋をしていたという事実を知ったアールだったが、その後も運び屋を続行。
メキシコの麻薬カルテルのボスからも「使える運び屋」として重宝がられる存在になる。
運び屋の仕事で順調に稼ぎ、これまで失っていた家族の信頼も少しずつではあるが取り戻していた。
さて、そんな時、DEA(麻薬取締局)にも「できる運び屋」のアールの情報が入っていた。
だが彼らが知るアールの情報は、カルテルの人間から「タタ」と呼ばれていることと、黒いトラックに乗っていることだけだった。
協力者とともにアールの招待を探り始めるDEAなのだった。
ある朝、運び屋の仕事中のアールは小さなカフェに立ち寄る。
そこでタタ(アールの呼び名)を捜索中のベイツ捜査官と偶然顔を合わせ、会話を交わす。
まさか隣に座っていた老人が「タタ」だとは思っていない捜査官は、仕事で忙しくしていて妻との記念日を忘れていたと打ち明ける。
アールは「自分は忘れっぱなしだが、仕事にかまけて本当に大切な家族のことをないがしろにしてはいけない」とベイツ捜査官にアドバイスする。
そんな時、メキシコの麻薬カルテルのボス、ラトンはアールを自宅に招き、盛大なパーティーを開く。
若く美しい女性をあてがわれ、楽しい時間を過ごしたアール。
だがそれから数日後、ラトンに悲劇が起こる。
ラトンの方針に反発していたカルテルの格下の男に殺されてしまったのだ。
ラトンに代わりカルテルのトップの座についた男は、仕事はこなすが自由にふるまうアールの行動を嫌がっている人物だった。
自分がトップについた今、アールにも「寄り道無し、時間厳守でブツを届けろ」と厳しく接することに。
アールの見張り役も以前より厳しくなる。
それでも自分を見失わずわりかし自由に運び屋を続けていたアールだったが、ある時一本の電話が入る。
それは孫娘のジニーだった。
しばらく体調を崩していたアールの妻の調子がいよいよ悪くなり、最後の時間を過ごすために病院から自宅に戻ったという。
帰ってきてほしいというジニーに、アールは「忙しい」と断る。
これまで、冷ややかな視線をそそいでいた家族の中で唯一アールに心を開いていたジニーだったが、今回ばかりは怒って電話を切ってしまった。
運び屋の仕事中だったアールだが、ルートから突如姿を消し、妻の元に走る。
突如現れたアールに驚く家族と、来てくれた夫のことを嫌いになれない妻。
アールは残り少なくなった妻との時間をベッドのそばで過ごす。
数日後妻の死後は葬式にも出席したアール。
これまで長い年月アールを嫌っていた娘のアイリスだったが、母の最期の時間に帰ってきて最後までそばで寄り添ったアールの姿を見てついに許すことを決める。
家族との関係が戻りつつあったアールだったが、カルテルの人間は突然消えたアールに怒りを感じながらずっと行方を追っていた。
そしてついに、ハイウェイを走行中のアールを発見し、アールに暴力をふるう。
その頃、DEAのベイツ捜査官も「運び屋タタ」の情報を得てアールの元に向かっていた。
アールの黒いトラックを発見し、追いかけるベイツ捜査官。
止まるアール。
車を降りたアールに、両手を頭の後ろに持ってきてそのまま後ろ向きに歩いてくることを要求したベイツ。
おとなしく従ったアールと初めて対面することになったベイツ。
少し前に朝のカフェで言葉を交わした相手が、ずっと追い求めてきた「運び屋タタ」だったことに驚いた表情を浮かべる。
またいくつかの言葉を交わし、別れる二人。
アールは連行される。
裁判の日。
弁護士は経済的に困窮していた上に人の良さにつけこまれた高齢者がやってしまったことだと弁護するが、自ら「有罪だ」と罪を認めるアール。
すべてを潔く認め、実刑を受けることになったアールだったが、娘のアイリスと孫娘のジニーはアールを抱きしめキスをする。
刑務所に入ったアールは、刑務所内の農園でかつてのように花を育てるのだった。
映画「運び屋」の中でかかっていた曲
この作品ではクリント・イーストウッド扮するアールが車を運転しながら歌を歌っているシーンがたくさん出てきました。
日本人の私でもどこか懐かしさを感じるような、古きよき時代のアメリカの音楽がバンバン流れるので音楽好きの人には楽しいと思います。
今回映画の中からいくつか集めてみましたので、気になるあなたはどうぞ聴いてみてください。
(各曲、クリックするとアマゾンのページに飛びます)
I’ve Been Everywhere
More Today Than Yesterday
Without You
Moody’s Mood for Love
Ain’t That a Kick In the Head
Don’t Let the Old Man In
捜査官役のブラッドリー・クーパーが素敵
★直筆サイン★ブラッドリー クーパー★Bradley Cooper ●運び屋 (2018) ●アリー (2018) ●アベンジャーズ インフィニティウォー (2018) ●ガーディアンズオブギャラクシー:リミックス (2017)[声の出演] ●アロハ (2015) ●ジョイ (2015) ●アメリカンスナイパー (2014) ●アメリカンハッスル (2013) ●ハングオーバー!!! (2013) ●プレイスビヨンドザパインズ (2012) ●世界にひとつのプレイブック (2012) ●リミットレス (2011) ●ハングオーバー!! (2011) ●ハングオーバー! (2009) ●そんな彼なら捨てちゃえば? (2009) ●ニューヨーク、アイラブユー (2008) ●イエスマン (2008) ●ウエディングクラッシャーズ (2005)
ブラッドリー・クーパーはセックス・アンド・ザ・シティにも出演していたので見覚えのある方もいるかと思います。
ちなみに彼は2011年に米ピープル誌の「最もセクシーな男性」に選ばれています。
主人公アールほどは出演しませんが、捜査官として時々登場します。
出てくる景色にも注目!ホワイトサンズ・ナショナルモニュメントも出るよ!
運び屋としてアメリカ中を駆け巡るアール。
作品の中ではアールが走る風景に注目してみるのも楽しいです。
荒野の一本道やアメリカの田舎道も素敵なのですが、個人的に一番反応してしまったのはアールがニューメキシコ州のホワイトサンズを走っていたときでした。
実は2018年にホワイトサンズを訪れたばかりなので、映画の中でその光景が登場した時には胸がドキドキしてしまったほどです。
運び屋はどうかと思いますが、この映画を見ていると無性にロードトリップがしたくなります。
ホワイトサンズに関する記事も書いています
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【ホワイトサンズ】アメリカにある白い砂漠に行ってきた!絶景旅
The Mule(運び屋)を見た感想
私は飛行機で長時間移動するとき、約10時間を映画鑑賞、残りの時間を睡眠時間としています。
先に映画のストーリーを確認し、面白そうなものから次々見ていくのですが、これは私が見たい映画ナンバーワンでした。
そして思ったとおりに面白かったです。
高齢の男性が麻薬の運び屋になるという一見重そうな話ですが、実際のストーリーはそれほど犯罪臭を感じさせず淡々と進んでいきます。
とはいえ平坦すぎて面白くないわけではありません。
私は少しでも退屈すると容赦なく居眠りしてしまうタイプなのですが、この「運び屋」では1秒も寝ませんでした。
クリント・イーストウッドの演技が良いし、音楽も聴き応えあり、景色も素敵となると、退屈せず見えました。
また、犯罪映画ではありますが、見るに耐えないような暴力シーンが出るわけでもありません。
ストーリーに入り込みながらも自分の家族を目いっぱい大事にしようと思えるぐらいの余裕のある映画でした。
また数年後に見たいと思います。
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