シャドーイング

通訳者もやっている!英語力が劇的にアップするシャドーイング

2018年10月3日

 

私が数ある英語学習法の中で一番よく実践したのがシャドーイングです。

そして効果を一番実感したのもシャドーイングでした。今でこそアメリカでそこそこ不自由なく暮らしている私ですが、これをやらなければ今ほどの英語力は絶対つかなかったと思います。

そんな素晴らしい勉強法、シャドーイングについて書いてみたいと思います。



シャドーイングは同時通訳者が必ず実践する勉強法

きっかけは数年前。

過去にお世話になった英語の先生が「同時通訳の人が必ず行う勉強法」だと話しているのを聞き、これをやったら私も通訳者になれるかも!と思ったのが始まりです。

ちなみにシャドーイングは、聞こえて来た音声の後を影のようについて発音していくという英語学習法の1つです。調べてみると、物まねが得意な人に向いていると書いてあったので、自分にぴったり(私は物まね好き)の英語学習法だと喜んでいた私。

 

ところがいざやってみると、あまりに難しくて驚きました。

まず、スクリプトがないとまともに聞き取りさえできないし、聞き取りができないということは口に出してマネていくということさえ不可能な状態なわけです。結局音声を必死で聴きながらたまたま聞き取れた単語のみをブツブツ言うだけ・・・という状態でした。時には聞き取れた音声でさえ、うまく発音できないことも。

5分ほどやってみて、自分が発した言葉が2~3語のみという散々な結果でした。

しかしながら、飽きっぽいはずの私が「これは時々でもいいから継続してやってみよう」と思ったのですから不思議です。上達する可能性みたいなものを感じたのかもしれません。

 

余談ですが、やはりプロの通訳者の方に伺うとやはりシャドーイングは最高の訓練法だと。彼女はプロになってからも毎日1時間はシャドーイングをやっているそうです。

 

 

効果が出るのはいつ頃なのか


 
正直に言うと、シャドーイングを始めたからといってすぐに効果が期待できるわけではありません。

もちろんどれだけシャドーイングに時間を割くかによって効果が出る時期というのは変わって来ますが、私の場合ほぼ毎日10分程度するようになって9~10か月経過した頃だったでしょうか。

たまたま流れていたラジオの音声を聞いて「あ、シャドーイングしたい」と思ったのです。

それまで英語のラジオをつけっぱなしにしていても音声をただの雑音としか認識してこなかったのに、この日初めて言語として聞こえてきたというわけです。

人によってはシャドーイングを本格的に始めてから3~5か月で効果を実感できるようなので私は器用な部類ではないのでしょう。

それでもランダムに聞こえて来た英語を雑音ではなく音声と認識し、唐突にシャドーイングをしたくなったのは自分にとってものすごい進化でした。

 

 

全くの初心者にオススメしたいシャドーイング教材

私が一番初めに使用した音声は以前新聞広告でよく目にした「家出のドリッピー 」。

これはご存知の方も多いかもしれませんね。

今聴くと、児童向けかなと思うぐらいにゆっくりと優しい音声ですが、当時はこれでさえまっっったくついていけませんでした。

それもそのはず、その当時はリンキング(2つの単語の音の連結)やリダクション(音の欠落)に慣れていなかったため、まずは英語の音に慣れるところから始めなければならなかったのです。スクリプトを見ながらでも「あれ?今どこ?」と慌てることは日常茶飯事でした。

そんな段階からシャドーイングだなんて、普通に考えると先が長すぎて気が遠くなりそうなのですが、幸い家出のドリッピーはストーリー仕立てで続きが読みたいと思える内容だったため、挫折せずに続けることができました。

当時の私のように英語の音にまったく慣れていない方には、難しい内容のものよりは、家出のドリッピーのようなストーリーものの方が入りやすいと思います。適度にセリフが入っている音声を選ぶと会話の練習にもなって良いですね。

 

 

中級レベルの学習者にオススメの教材はVOA


 
中級以降になると、ある程度英語の音にも慣れてきている頃だと思います。

私は中級の頃はよくVOA (Voice of America)の、VOA Learning Englishを使っていました。これは非ネイティブスピーカーを対象にしたニュース番組です。

発音の綺麗なアナウンサーが比較的ゆっくりとした速度で原稿を読むので、日常会話には慣れて来たけれどニュースにはついていけない!という人にぴったりです。

VOA Learning Englishを使って何度も何度もシャドーイングしていると、教育や経済、テクノロジーなど、本当に様々な分野の単語を覚えます。

英会話上達だけでなく、最新の情報にも詳しくなるので一石二鳥ですよ!

VOA Learning English

 

上級者にオススメなのはやっぱりTED

英語中級時代にはVOAラーニングイングリッシュを使ってシャドーイングしていた私ですが、それよりレベルが上がってからはTEDを使用することが圧倒的に多くなりました。

TEDはカナダのバンクーバーで毎年行われている大規模なカンファレンス。

世界中の、様々な分野で活躍している人たちが英語でプレゼンテーションを行います。

TEDをシャドーイングに使用し始めたのは、ニュース英語とは違う感情のこもった自然な英語を習得するためでした。

英語学習者ならわかってもらえると思うのですが、外国語学習者にとって、感情のこもった話し方って聞き取りづらいのです。

普通に淡々と話している状態なら聞き取れても、大喜びして興奮状態であったり、怒りの感情を露わにしていたり、もしくはがっかりしてボソボソ話したりしていると、とにかく聞き取りにくい。

でもTEDの場合、ニュースほど淡々ともしていないけれど、感情を爆発させているわけでもない、丁度良い塩梅なのです。

観客の反応を見ながら多少感情を出しつつ進められるプレゼンテーションはリスニングにもスピーキングにも役立ちます。

感情の入った自然な英語を学びたいなら映画が最適なのでは?と思う人もいるでしょう。ですが映画の場合、学習したくないような不適切な英語表現も多々入っています。しかしTEDはその分野の第一線で活躍する人たちが行うスピーチなので耳をふさぎたくなるような罵り言葉などはほぼ出て来ません。

注意:TEDには当然非ネイティブスピーカーも多く登場します。シャドーイングする場合は自分がマネしたくなるような英語を話す人を選んでください。

 

 

道のりは長いが必ず上達する、それがシャドーイング

正直に言ってシャドーイングはかなり地味な勉強法です。

でも私はシャドーイングを始めたおかげで英語特有のイントネーションやリズムを身につけることができました。アメリカやカナダの友人たちには「目を瞑ってあなたの英語を聞くとネイティブスピーカーとしか思えない」と言われるようになったのは確実にシャドーイングのおかげです。

シャドーイングは、聞こえて来た音声を忠実にコピーしていく、ただそれだけのシンプルな勉強法です。時間はかかるし根気も必要ですが、確実に英語話者らしい英語が身に付きます。

スピーキングを上達させる近道として自分の音声を録音するという方法がありますがこれは本当におすすめです。

シャドーイングに慣れていない頃に録音をすると、ただゴニョゴニョ言いながら、たまに知っている単語を発音するだけの残念な自分の音声が録音されますが、気にしないでください。

客観的に自分の英語を知るにはとても大事なことなんです。

聞いて気になるところは少しずつ修正していけば良いのです。こうやって地道に積み重ねていった結果、私の英語力は劇的にアップしました。

毎回でなくてもいいので、時々シャドーイング中の自分の音声を録音すると上達の跡が見えてさらにやる気が出ますよ。

通訳の人も必ず実践するシャドーイングは、根気がいるけれど確実にそして格段に英語力が上がる英語学習法です。

まずは1日10分から。お試しあれ。



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初めまして。私はアメリカ在住のオリビアです。植物が大好きな猫を飼っています。UFOやネイティブアメリカンに興味津々。また砂漠と海とバチャータ、薔薇風味の食べ物が大好きな変わり者。多趣味だけど飽きっぽく、長年ずっと継続しているのは語学の学習のみ。よろしくお願いします。
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