オリビアです。
私が数ある英語学習法の中で一番よく実践したのがシャドーイングです。
そして効果を一番実感したのもシャドーイングでした。
今でこそアメリカでそこそこ不自由なく暮らしている私ですが、これをやらなければ今ほどの英語力は絶対つかなかったと思います。
そんな素晴らしい勉強法、シャドーイングについて書いてみたいと思います。
シャドーイングは同時通訳者が実践する英語学習法!
私がシャドーイングをするようになったきっかけは過去にお世話になった英語の先生の言葉。
「シャドーイングは同時通訳者が必ず行う勉強法」だと話しているのを聞き、これをやったら私も通訳者になれるかも!と思ったのが始まりです。
英語力UPって本当?シャドーイングのやり方と初めて実践した時の感想
シャドーイングは、聞こえて来た音声の後を影のようについて発音していくという英語学習法です。
調べてみると、物まねが得意な人に向いていると書いてあったので、自分にぴったり(私は物まね好き)の英語学習法だと喜んでいた私。
聞こえた音を同じように発音するだけだなんてシンプルな方法だなと思ったのですが、いざやってみるとあまりに難しくて驚きました。
まず、スクリプトがないとまともに聞き取りさえできないし、聞き取りができないということは口に出してマネていくということさえ不可能な状態なわけです。
結局音声を必死で聴きながらたまたま聞き取れた単語のみをブツブツ言うだけ・・・という状態でした。
時には聞き取れた音声でさえ、うまく発音できないことも。
5分ほどやってみて、自分が発した言葉が2~3語のみという散々な結果でした。
しかしながら、飽きっぽいはずの私が「これは時々でもいいから継続してやってみよう」と思ったのですから不思議です。上達する可能性のようなものを感じたのかもしれません。
余談ですが、やはりプロの通訳者の方に伺うと、やはりシャドーイングは最高の訓練法だと。彼女はプロになってからも毎日1時間はシャドーイングをやっているそうです。
意外と難しいシャドーイング!効果が出るのはいつ頃?
正直に言うと、シャドーイングを始めたからといってすぐに効果が期待できるわけではありません。
もちろんどれだけシャドーイングに時間を割くかによって効果が出る時期というのは変わって来ますが、私の場合ほぼ毎日10分程度するようになって9~10か月経過した頃だったでしょうか。
たまたま流れていたラジオの音声を聞いて「あ、シャドーイングしたい」と思ったのです。それまで英語のラジオをつけっぱなしにしていても音声をただの雑音としか認識してこなかったのに、この日初めて言語として聞こえてきたというわけです。
人によってはシャドーイングを本格的に始めてから3~5か月で効果を実感できるようなので私は不器用な方なのだと思います。
それでもランダムに聞こえて来た英語を雑音ではなく音声と認識し、唐突にシャドーイングをしたくなったのは自分にとってものすごい進化でした。
では、早速おすすめのシャドーイング教材をご紹介します。
英語初心者におすすめのシャドーイング教材はシャドテン
まったくゼロからの状態でシャドーイングを始めると、最初からつまづきそのまま挫折してしまう人が多いそうです。
理由はこちら。
・自分に合った教材がわからない
・とりあえずやってみても、うまくできてるかわからない
・ちょっとできるようになっても改善点が自分で見つけられない
・効果が出てるかもよくわからない
私もこの状態が長かったのでよくわかりますが、このままずっと続けていくのはかなりの忍耐が必要です。
そこでおすすめなのが「シャドテン」。
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このシャドテンは、英語のプロが毎日あなたの発音を添削してくれるサービスなのです!
添削では、自分では気づかなかった改善点も指摘してもらえるので上達も早く、シャドーイングだけじゃなく英語力アップの近道と言えるでしょう。
中級レベルの英語学習者におすすめのシャドーイング教材はVOA
中級以降になると、ある程度英語の音にも慣れてきている頃ですよね。
私は初中級の頃はよくVOA (Voice of America)の、VOA Learning Englishを使っていました。これは非ネイティブスピーカーを対象にしたニュース番組です。
発音の綺麗なアナウンサーがゆっくりとした速度で原稿を読むので、日常会話には慣れて来たけれどニュースにはついていけない!という人にぴったりです。
VOA Learning Englishを使って何度も何度もシャドーイングしていると、教育や経済、テクノロジーなど、本当に様々な分野の単語を覚えます。
英会話上達だけでなく、最新の情報にも詳しくなるので一石二鳥ですよ!
VOAはゆっくりなので、youtubeで音声速度を速くして挑戦するのもおすすめです。
英語上級者にオススメのシャドーイング教材はやっぱりTED
英語中級時代にはVOAを使ってシャドーイングしていた私ですが、それよりレベルが上がってからはTEDを使用することが圧倒的に多くなりました。
TEDはカナダのバンクーバーで毎年行われている大規模なカンファレンス。
世界中の、様々な分野で活躍している人たちが英語でプレゼンテーションを行っています。
TEDをシャドーイングに使用し始めたのは、ニュース英語とは違う感情のこもった自然な英語を習得するためでした。英語学習者ならわかってもらえると思うのですが、外国語学習者にとって、感情のこもった話し方って聞き取りづらいんですよ!!
普通に淡々と話している英語の音声なら聞き取れても、
大喜びして興奮状態であったり、怒りを露わにしていたり、もしくはがっかりしてボソボソ話したりしていると、とにかく聞き取りにくい。
でもTEDの場合、ニュースほど淡々ともしていないけれど、感情を爆発させているわけでもない、丁度良い塩梅なのです。
観客の反応を見ながら多少感情を出しつつ進められるプレゼンテーションは、リスニングにもスピーキングにも役立ちます。
感情の入った自然な英語を学びたいなら映画が最適なのでは?と思う人もいますよね。
しかし時には、乱暴な英語表現など、学習に葉適さない言葉がたくさん出てくることも。
しかしTEDはその分野の第一線で活躍する人たちが行うスピーチなので、耳をふさぎたくなるような罵り言葉などはほぼ出て来ないのもおすすめの1つ。
注意:TEDには当然非ネイティブスピーカーも多く登場します。
シャドーイングする場合は自分がマネしたくなるような英語を話す人を選んでくださいね
効果抜群!継続すると英語力が劇的にUPするのがシャドーイング
正直に言ってシャドーイングはかなり地味な勉強法です。
聞こえて来た音声を忠実にコピーしていく、ただそれだけのシンプルな勉強法。
時間はかかるし根気も必要ですが、確実に英語話者らしい英語が身に付きます。
私はシャドーイングを始めたおかげで英語特有のイントネーションやリズムを身につけることができたと思っています。
アメリカやカナダの友人たちには「目を瞑ってあなたの英語を聞くとネイティブスピーカーとしか思えない」と言われるようになったのは確実にシャドーイングのおかげです。
まずは1日10分から。
お試しあれ。
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