アメリカで911にダイヤルすると（”ダイヤルする”ってもしや死語？！）どこに繋がると思いますか？
911は、アメリカの緊急通報用の連絡先で、日本でいう110番／119番です。
コールするとオペレーターに繋がります。
（日本のように警察110番、消防119番のようにわかれていないので、通報する場合は911にかけるだけ）
これまでのニューヨーク生活の中で実際に911にコールしたことはないのですが、一度だけするかどうか迷ったことがありました。
その時の状況と、結果どうすべきだったかを911で働いているオペレーターに聞いたのでシェアしたいと思います。
アメリカの自宅裏に不審者？911に電話するべき？
帰省で長期間留守をした後のことでした。
日本から帰って来たその日、私は荷物をほどいた後PCに向っていました。
既に夕方で外が薄暗かったこともあり、窓を少しだけ透かし換気中だったその時にコトは起こりました。
なんだか裏庭で足音がすると思ったら、突然裏玄関のドアノブをガチャガチャガチャと乱暴に回す音が聞こえてきたのです。
普通の回し方ではなく、明らかに無理やりこじ開けてやろうという意思が感じられる音でした。
こわっ！！！！！
我が家には別の階に他人が暮らしていますが、その人も長期旅行中だったこともあり、ドアノブを回している主がここの住人ではないということは明らかでした。
時差ボケでぼんやりしていた私でしたが一気に目が覚めました。
さて、どうするか。
もしかしたら長期の留守を狙ってやって来てるのかもしれないから、中に人がいるとわかったら帰ってくれるのか？
それとも強盗をすることが目的の場合、私が中にいると知られると余計に危ないのか？
どうすれば良いのか、
まったく見当がつきませんでした。
でも、ドアノブをガチャガチャと乱暴に回す音は、収まるどころか増していっています・・・。
直感で自分がここにいることを知られてはいけないような気がして、息を殺してじっとしていました。
（少しでも動くと年代物の椅子がギーギー音が鳴るので、席を立つことができなかったのです 汗
夫か911か？どちらに連絡すべきか見当がつかない！
まさに蛇に睨まれた蛙状態・・・。プルプル・・・。
相手に私の存在を悟られないため、体は一切動かせず。
でも、脳みそはフル稼働です！
念のため携帯電話と包丁を持って、洗面所辺りに鍵をかけて身を隠そうか・・・？
もし裏玄関のドアが破られてしまったら911に電話するべきなのか、それとも夫に連絡するべきなのか？
とはいえパートナーは会社で仕事中なので、電話したところで、すぐに助けに来てもらうことはできない。そうなると、やはり911に電話した方が良いのか？
そもそも現段階で、
911に電話して良いのかどうかの判断さえつかない状態です。
まだ不審者が外にいる段階で「不審者がいます」と通報して良いのか、それともまだ押し入られてもいない状態で大事にしてしまってはマズイのか・・・。
頭の中でグルグル色々なことを考えながらも、私の存在を相手に知られないように必死でした。
換気のために窓を少し開けていたので、電話の声も確実に気付かれるし、年代物の椅子がギーと音を立ててもアウトだし。それどころかPCのキーボードをタイプする音でさえ、私が潜んでいいるのが不審者にバレてしまうという状況。
というわけで、微動だにせず次に何が起こるか注意深く見守る作戦に出ることに。
裏玄関のすぐそばの窓際にPC用デスクを置いていたことを激しく後悔しました。
アメリカでの不審者騒動？！結局何事も無く不審者は去った
その時の状況と私の心情をできるだけ正確に説明しようとしたのですが、引っ張りすぎですね。
ｽｲﾏｾﾝ。
もう結論を書いてしまってますが、最終的に不審者は諦めて去ってしまいました。
何事もなくてよかったのですが、生きた心地がしませんでした。
不審者が去った後もしばらく動けなかったもん
人間、恐怖に直面すると冷静な判断ができなくなるというのを思い出し、グルグルと色んなことを考えながらもそれが冷静な判断なのか、それとも既に冷静さを欠いていたのか、不安だったんですよね・・・。
ラッキーなことに、私には911で働くオペレーターの友人がいます。
（他の州で働いているので、ニューヨークからかけても彼女に繋がることはないのですが。）
彼女にその時の状況を話し、何が正解だったのか聞いてみました。
緊急通報911に電話すべきだった？911で働く友人に聞いてみた
911で仕事をしている友人との会話は以下の通り。
何事もなかったから良かったけれど次に似たようなことがあったら躊躇せず911に電話しなよ！
旦那さんに連絡したいのもわかるけれど、仕事中だったら急いで抜けて帰っても時間かかるでしょ。それよりは911の方が早いと思うから。
そっかー。でも事件性がないかもしれないのに911にかけちゃって大丈夫？
でも事件性があるかないかなんて、その時点ではわかんないでしょ。
私も毎日緊急通報の連絡を受けてるけれど、毎回毎回事件性がある電話ばかりじゃないよ。
あなたは凶悪事件なども起こる土地に住んでるんだから、他人のこと気遣う前に自分のこと守った方がいいよ！なにかあってからでは遅いから、ヤバいかもと思ったらとりあえず911にかけて。
相手がとち狂った奴だったらあっという間にドア壊して入ってきちゃうよ。
殺されたら話にならないから本当に遠慮なんかいらないよ！
・・・・・（怖）
わかった。
じゃあ次こういうことがあったら、迷わず911に電話するわ。
というわけでこの記事をご覧の皆さん。
こういう場面で911にコールするのはちっとも迷惑ではないそうです。
自分の身を守るためにも911は有効に使いましょう。
アメリカでの緊急通報は911！自己防衛も忘れずに
というわけで、アメリカで危険な目に遭いそうになったら緊急通報番号の911に連絡を！！
しかしながら。
911にコールしたからと言って必ずしも安心できるわけではありません。
緊急通報911とはいえ、オペレーターのさじ加減によるところもあり、電話をしたからと言って必ず警察や救急車を手配してくれるとは限りません。
911に電話したにも関わらず事件に巻き込まれてしまう場合もあるみたいですので、可能であればヘルプに駆け付けてもらえなかった時のことも想定しておくといいですね。
頼りになりそうな人たちにも連絡をするとか、周囲の人に知らせる目的で防犯ブザーとか。
一見防犯ブザーに見えないデザインの物もあるので、
外出用にも良いかも。
まとめ！アメリカで緊急通報する時は911をコール！
今回は、アメリカで体験したちょっと怖かった出来事を紹介しました。
本当、何もなくてよかったです。
これを読んでくれているあなたも、アメリカで緊急通報する時は911へ！
とはいえ、咄嗟の時って頭が真っ白になって何番に電話をかければいいのかど忘れすることがあるそうです。
折に触れて「911」「911」と思い出すようにしておくと良いでしょう。
もしくはマスキングテープか何かに911と書いてスマホカバーに貼っておくとか。
銃社会な分、日本よりは危険が多いアメリカ。
アメリカ在住の皆さん、安全に生き抜くためにもがんばりましょうね～。
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