空港で、預け入れ荷物が出て来ない・・・。
空港で起こる、荷物を紛失されてしまうトラブルを「ロストバゲージ」と言います。
実は私もロストバゲージ経験者。
日本からアメリカに戻った際に空港で自分のスーツケースが見つからない!そんな悲しい経験をしたので、ここでシェアしようと思います。
詳しく書くので長くなります。
でも、実際にあった話なので参考にどうぞ。
ロストバゲージ!全ての原因はアメリカの経由地空港で乗り継ぎに失敗したこと
あれはアメリカン航空を利用して成田からダラス経由でニューヨークに帰っていた時のこと。
成田からの便が2時間遅延し、ダラスでの乗り継ぎ便(最終便)に間に合いませんでした。
その日、航空会社から出された案は2つ。
1.ニューヨークへの最終便に間に合わないので、代わりに隣のニュージャージー州に深夜に到着する便に振り替える
2・最終便に間に合わないため、翌朝の便に振り替え。到着地はニューヨークのまま
両方嫌だけど、1かな。
どうしてもその日のうちにニューヨークに帰りたかった私は、1を選択。
ニュージャージー州のニューアーク・リバティ国際空港に到着する振り替え便に乗ることにしました。(隣の州とはいえ、ニューヨークの自宅まで車で1時間強で着く距離なので)
ただ、こういったトラブルの場合、荷物がちゃんと変更地空港へ到着するのかが気になりませんか?
私の大事なスーツケース、無事到着地まで届けてくれるんだろうか?
そこでダラスのフォートワース空港のアメリカン航空のカウンターで事情を説明し、荷物がちゃんと変更地のニュージャージーに送られるのかどうか確認しました。
すると地上係員のお姉さんは、「うーん。そうね。多分大丈夫だと思うから心配しないで!」と。
多分大丈夫とはこれまた不安な言葉ですが、ここは航空会社に任せるしかありません。
何も問題なく届きますように!!と祈りながらのフライト。
どうかどうかうまくいきますように!!!
ロストバゲージでスーツケース行方不明!アメリカの空港の対応
数時間後、無事ニュージャージーのニューアーク・リバティ国際空港に到着しました。
到着ロビーではベルトコンベアが回り始め、私も自分のスーツケースがいつやって来るのかと待っていたのですが、いつまで経ってもスーツケースが出て来ないーー嫌な予感・・・
そして数十分後、全てのスーツケースが持ち主によって引き取られ、ベルトコンベアが止まってしまいました。
やっぱり。人生初のロストバゲージです。
ぅぅぅ・・・やっぱりか。
航空会社の地上係員に自分のスーツケースが出てこない旨伝えると、すぐさま調べてくれることに。
そして伝えられた内容がこちら。
・到着地に変更があったことで手違いが起きたのかもしれない
・荷物にはスキャンの跡があるので翌日には本来の空港(ニューヨーク)に届く
・スーツケースは責任をもって自宅に送り届けるので心配はいらない
・追跡番号を渡すので荷物が今どこにあるかのチェックも可能
あれ?
アメリカのサービスにしては珍しく、普通にちゃんとしてる!!
アメリカはとても適当な国なので、荷物が空港に着いたら取りに来いと言われるかと思ったのですが、自宅まで届けてくれるなんて予想外です。
思わず嬉しくなり元気にお礼を言って空港を出たのですが、気付けば時間は午前1時30分をまわっており、身体はぐったり。
それからタクシーで1時間強かけてニューヨークの自宅に戻りました。
ロストバゲージ後荷物の追跡ができない!そしてさらなる災難
ニューヨークの自宅に着いたのは午前3時前。とてつもなく長い1日に感じました。
飛行機の遅延には慣れていたけれど、ロストバゲージは初めてだったので。
シャワーを浴び、寝る前にスーツケースの追跡をしてみようと追跡番号を入力してみると、なんと”該当なし”との結果。
「該当なし」とはどういうこっちゃ!
なんだか不安になり、空港でもらった書類をよくよく見てみると、住所を間違えて記載されていることが判明。
対応してくれた地上係員による入力ミスのようですが、私のスーツケースを別の住所に送られてはこまるので急いで空港に電話を入れることに。
電話で住所を訂正すると航空会社の電話スタッフは事情を聞き、「はいはいオーケー、訂正できたよ!」なんて軽い返事。
そして「該当なし」と表示が出ていた追跡番号については「そのうち反映されると思うよ!!」と。
本当かよ!
不安すぎてよく眠れないまま朝を迎えました。
結局朝になっても追跡情報は「該当なし」と出るだけで、状況変わらず。
荷物はちゃんとニューヨークに向かっているのか、それともまだダラスにあるのか。
とはいえどちらにしても今日中にはスーツケースが届くはずです。早く届け~。
私のスーツケースが行方不明だと・・?!荷物はいずこへ
それから更に数時間経過し、お昼ごろになっても何の連絡もないので再度航空会社に連絡をしてみました。
すると担当してくれた係員がとんでもないことを言い出しました。
「あなたのスーツケースは現在行方不明です。まだダラスにあるのか、すでにニューヨークに向けて出発しているのか、はたまたあなたが到着したニュージャージーに向っているのか、紛失したのかこちらでは確認ができません」
ウソやろ―――――!!!
一応抗議すると新たになにか分かったら即連絡をくれるとのことで、会話は一旦終了。
やれやれ。
結局のところ航空会社が分からないぐらいなので、もはや荷物の追跡情報も意味がありません。
そもそも追跡しても「該当なし」としか出ないですし。
スキャンができてないのか、追跡番号自体が間違っているのか、それ以外に原因があるのかさっぱり分からない状態です
その上待てど暮らせど航空会社からは連絡が来ないまま午後4時前になってしまいました。
こちらとしては着る予定の服やら貴重な日本食やら色んなものが入っているので一刻も早く送ってほしいのですがそうは問屋が卸さないようです。
基本アメリカは無責任な人が多く、日本人的な感覚で「電話するって言ってくれてたし、連絡が来るのを待ってみよう」なんてやっていると永遠に問題は解決しなかったりします。
時にはこちらから連絡することも必要だったり。
そんなわけで、相手からの連絡を待たずこちらからかけてみることに。
すると、こんな答えが。
「あなたのスーツケースはまだダラスにありますよ。でもこれから出発する便で送られるので午後7時すぎにはニューヨークに到着します。7時半頃には自宅にお届けします」
とのこと。
何か分かったらすぐ連絡くれるって言ってたのに、どうやら電話はしてくれなかった様子。
でも私の荷物が無事なんだったらもうそれで充分です。
今夜中に届くのは間違いなさそうだし。
ところがですよ。
荷物到着まで時間があったので買い物に行ったり家事をしたりしながら、今か今かと待っていたのですが午後8時をまわっても届きません。
正直なところ、何度も何度もこちらから電話をするのは気持ちの良いものではありませんでしたが、再度航空会社に連絡を入れてみると、ショッキングな返答がありました。
「あなたのスーツケースはニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に到着したところまでは確認されましたが、その後の行方が分かりません。ひょっとすると誰かが持ち去ったのかもしれません」というではありませんか!
おいおいおい。なんて適当なの。
誰かが持ち去ったかもしれないだなんて、ずさんな管理体制をあっさり認める発言しちゃってるんですけど!
さすがに無責任すぎるのできちんと探してもらえるよう抗議すると、配送業者が集配に来て、現在は配達中だということが判明しました。
航空会社曰く、「おそらく深夜便で届くと思います。そうでなければ翌日かな」と。
て・て・てきとー!
それに抗議したからここまでの情報が得られたものの、黙っていたら「私のスーツケースが行方不明」ということまでしかわからなかったわけですよ。こわー!
いずれにせよ、想像通り、荷物は深夜になっても届くことはなくまた朝を迎えたのでした。
もう驚きもしないわ。。。
ロストバゲージの末スーツケースが届いたが破損と盗難
午前9時。
ようやくようやく私のスーツケースが自宅に届きました。
でも、届けてくれたのは、UPSやFedExなどの配送会社ではなく、乗用車に乗った私服の中年男性でした。誰?!(゚Д゚)
とはいえ、手には私のスーツケース二つを持っていたのでお礼を言って受け取りました。
ホッとしたのも束の間、よく見ると2つのスーツケースのうちの1つは底が割れていました。
もう一つは大丈夫だったものの、どこかの段階で一度スーツケースを開けられたようでした。
スーツケースベルトの締め方が違ったのですぐわかりました。
中身、盗まれてないといいなぁ~とドキドキしながらオープン。
開けてみると、案の定というべきか中身がものすごく荒らされた跡がありました。
私はパッキングの際はかなりきれいにまとめるタイプなのですが、すべてひっくり返して物色したのかと思うほどメチャクチャになっていたのです。
具体的に書くと・・・
・破損防止のために箱に入れておいたCD類は外に放り出されており、ケースは割れていた
・梱包してあった食器類は全部バラバラに突っ込まれていた(割れてなかったのは奇跡!)
・レザージャケットは、目を背けたくなるほど引っかき傷だらけのボロボロになっていた
・日本食をまとめてあったジップロックもすべて開封され、散らばっていた
・緩衝材で保護しておいたカトラリーは身ぐるみ剥がされあちこちに散らばっていた
・開封しなくても見えるよう透明の収納袋に1枚ずつ畳んで入れておいた衣類は全て袋から出されてグッシャグシャに。
・新品タグがついたままのちょっとお高い服2枚は行方不明に
ロストバゲージの末、スーツケース内の荷物の破損に盗難。
ひどい仕打ち。
ほんとうに、ひどすぎ。
私は念のためスーツケースに入れるものを1枚1枚写真を撮り、また最後パッキングが終わった時にも写真に残すようにしています。
あまりにひどかったのでメチャクチャにされたスーツケースの中身を写真に撮影。
スーツケースが荒らされていたことと中身が抜かれていたことで、またまた航空会社に電話すると、電話対応は受け付けてないのでニューヨークの空港で伝えてほしい。と言われました。
到着地空港でロストバゲージ後の盗難について事情説明
正直、「わざわざ空港まで行っても何もしてくれないかも」とは思ったのですが、諦められず行ってみることに。
はるばるジョン・F・ケネディ空港まで趣き、地上係員に説明すると、ものすごーくダルそうな顔で「服の特徴は?新しいの?それから値段はいくらだった?」と聞いてきます。
私が答えていると、「ここでは対応ができないので担当にまわします。この番号から近日中に電話が入るので、その時に状況を説明してください」と、電話番号を渡されました。
一応ビフォーアフターの写真も見せたのですが、チラリと見ただけで興味なしの様子。
もう皆さんお気づきだと思いますが、その後航空会社から連絡が来ることは一切ありませんでした。
まあ、分かってたけどね・・・
ついでに言うと、一言の謝罪さえなかったですし、全員が全員無責任なふうに思えました。
中身を盗られたり傷められたり荒らされたり、本当に散々でしたが、ロストバゲージのまま行方不明になってしまうことも多々あるようなので、それに比べたら少しマシなのかなと思うことにしました。
ロストバゲージを防ぐのは難しい!乗客側ができる対策は保険よりも・・
乗客の立場では、ロストバゲージを防ぐのは難しいです。
でも、何かできるとしたらこれ!
「貴重品をスーツケースに入れない!」
これがめちゃくちゃ大事だと気付きました。
たとえ保険で補償されたとしても、なくなった中身は戻ってこないですからね
だから、絶対になくしたくないものは自分で責任もって持っておくしかないです。
私はこの経験から、思い出の品だとか紛失したら困るものなどは、少々大きくても機内持ち込みの荷物に入れるようにしています。
(大変だけどね)
後、乗客側でできることといえば、以下の事ぐらいかな。
・もしもの紛失や破損に備えて保険の内容の確認
・時には抗議をすることも必要
・相手の出方を待つだけでなく自分からも行動を起こす
・できることをした上で解決しないなら潔く諦める
悔しいけれど、私が学んだのはこれらのことでした。
旅にトラブルはつきものですが、こういうのは歓迎できないですよね。
でも友人に話すネタはできたので良しとします。笑
みなさんも、経由地で乗り継ぎに失敗して到着地に変更があった場合などは警戒しておいてください。(といっても乗客の立場では何もできないのが残念なところですが)
今思い出しても腹が立ちますが、
ここはこういうことが多いので諦めるしかないですーハハハ(やけくそ)
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