アメリカの返品制度が意味不明!これって文化?【日本人には理解不能!】

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文化(アメリカ・NYC)

突然ですが、質問です。
もしあなたが買った「濃厚チーズケーキ」が全然濃厚じゃなかったら、どうしますか?
 
 
恐らく、多くの人が「今回は仕方ないけれど、次はもう買わない」という選択をするのではないでしょうか?
私も、その一人です。
 
 
ところがアメリカで住み始めて、この国ではもう一つの選択肢があることに衝撃を受けました。
その選択肢とは・・・お店側に返品、返金を要求するということです!!
 
 
これは今までに沢山経験してきたカルチャーショックの中でも衝撃度が高かったものです。
 今回はアメリカの返金制度について書いてみたいと思います。
 

アメリカではほとんどの商品が無条件で返品可能


 
アメリカが返品大国だということはニューヨークに住むようになるまで私は知りませんでした。
いえ、ニューヨークに引っ越して数年経過しても、日本の常識を保ったまま生活していた私は「返品、返金」についてはほぼ無縁の生活を送っていました。
 
 
それがある日アメリカのニュースサイトを読んでいたら、「度が過ぎた返品」についての記事が載っていました。
そこで初めてアメリカの返品返金制度について知ることになったのです。
 
記事内で書かれていたことは衝撃でした。

・1月になってから枯れたクリスマスツリー(もちろん使用済み)を返品
・ほぼ食べ終わったピザを「味がおいしくなかったから」と返品


 
 

せつない・・・
ピザに同情してしまう。

あまりにびっくりして周りの米国人に聞いたら皆「うん、そういう人いっぱいいるよね」という反応で驚きました。
 
 
どうやらアメリカでは寛大すぎる返品の文化(?)があるらしく、ほとんどの品物が返品返金が可能なんだとか。
もちろんお店によって返品に応じられる期間が決まっているそうですが、期間中であれば高確率で返品が認められるそうです。
(激安店やディスカウント商品は対象にはならないそうですが・・・)
 
 
そして何より驚いたのは、品物がどんな状態であっても、レシートがなくても受け付けてくれることが多いいうこと!

レシートなしで返品だなんて信じられる?


日本だと使用後の返品は認められていないことが多いですよね。
返品にはレシートも必要ですし、そういった手続きが面倒で、日本では返品をしたこと自体一度もありません!
 
 
でもここアメリカではレシート無しで返品に応じる店が多いため、人によってはネット通販で購入したものが気に入らなかった場合、最寄りのお店に持ち込んで返金してもらうんだとか・・・。
(お店側がレシートで確認しないと、そんな信じられないことも起こるんですね・・・汗)
 
 

私がアメリカ生活の中で返品交換したのは2回だけ


 
では、アメリカに住んでいる私は返品制度を利用したことがあるのかと言いますと、2度ほどあります!

1度はあるスーパーでのこと。
ちょっとお高いウインナーソーセージを購入したのですが、自宅に帰って見てみると、なんと期限が1か月も過ぎていたのです・・・。
 
普段であれば泣き寝入りするところですが、購入から時間が経ってなかったため、レシートと共に現物を持って行くと、アッサリ別の商品と交換してくれました。

レシートを差し出したら受け取ってくれましたが、
やはり不要だったようで、内容の確認もせずゴミ箱に捨ててました汗

基本、「期限切れのものをいつまでも陳列している店側にも問題はあるが、それに気づかなかった自分が悪い」という考え方のもと生活しているもので、返品は私にとってとても勇気のいることでした。
ものすごくドキドキしたのですが、ホントあっっっさり返品ができたのには驚きでした。
 
 
 
返品体験のもう一つは、インターネットで携帯電話のケースを購入したときのことです。
 
きちんと型を確認した上で買ったのに違ったものが送られてきたので、返品交換の手続きをとりました。
こちらもあっさり返品交換の手続きができました。

 
 


アメリカ人の度を超えた返品文化


 
自分の体験談をぶっ込んだせいで話が逸れましたが、アメリカの返品制度ははっきり言ってめちゃくちゃです。

本当に商品に問題があった場合の返品は当然の権利ですが、それ以外の悪質返品の事例などは聞いて唖然とします・・・。

アメリカで度々発生する「返品理由」がこちら。


旅行先で散々使用した水着を旅行後に持参して「合わなかったから返品」
パーティーで着たドレスを「似合わなかったから別の商品と交換、そして交換した商品も使用後に返品」
ほぼ使い切ったボディクリームを「香りが嫌いだから返品」
使ったPCを「高機能すぎるからいらない」
友人の集まりで使って一部破損させた食器類を「壊れてたから返品」
 ・クリスマスのオーナメントを「イメージに合わない」と12月25日以降に返品

 

 
 あり得ないでしょ。
それって詐欺でしょ!人としてやっちゃ駄目でしょということを平気でする輩がウジャウジャいるんだとか・・・・。
 
こんな状態なので、運送会社のトレーラー1台分がすべて返品されてきた小包!ということもあるそうです。
 
嗚呼アメリカ!
どうりでお店の返品カウンターはいつも長蛇の列なわけですよ。
 
そういえばお店で何かを選んでいる時に「どちらがいいかな?」と迷うことがあったら、とりあえず両方買って後で一方を返品するというのもアメリカではそこそこよくあることらしいです。
 
アメリカに長く住んでいても、この感覚には一切慣れないですね。

アメリカに限ったことではなく、日本でも入学式や参観日用のスーツを購入し、使用後にすぐ返品する困ったさんがいるという話は聞きますが、こういうのは本当に残念ですよね。

アメリカの返品制度が普及した理由について考えてみた

ではなぜアメリカではこんなに簡単に返品できるのか。
ちょっと考えてみました。

アメリカで生活していてよく思うのは商品の品質が総じて良くないということ。

もし、物の品質が一定以上であれば返品制度はここまで定着しなかっただろうし、悪質な返品魔もこんなに拡大しなかっただろうと思うのです。

「品質が良くない」と言っても、どの程度なのか分かりづらいですよね。
簡単にですが、実体験を紹介します。 

トイレットペーパーの中につぶれた虫の死骸
新しく購入した小麦粉を開封したら中に大量の虫
賞味期限前のステーキ肉を買ったのに、開封したら腐敗臭
レストランで注文してないものが間違って運ばれてくる(ウェイトレスさんの書き間違い)
・購入したトマトをカットしたら濡れた犬の臭い
買ってすぐの牛乳を開封したら既に腐敗臭

アメリカ生活で体験したほんの一部ですが、文字にしてみると結構ひどいですね 汗
これ、全部文句も言わず返品もせず、スルーしました。
ザ・日本人なので「次からはあのお店はやめておこう」とか「運が悪かったな」でやり過ごしています。

ちなみに、牛乳と牛肉は陳列棚以外のところに放置されていたのかと。
アメリカでは、よく要冷蔵の品物が全然関係ない場所に放置されているのを見かけます。
そして、たまたま気付いた店員によって元の場所に戻されるので、恐らくそういうものに当たったのかと。
牛肉は、見た目普通だったんですけど徐々に傷んでたんだと思います。


郷に入っては郷に従えで、アメリカ流に従って積極的に返品してもいいのですが、なかなか気が乗らないんですよね。

ネット購入した衣類にほつれ等があった場合は、自分で補修してます笑

衝撃!アメリカの返品制度まとめ!!


 
いかがでしたか?
 
お国変われば・・・と言いますが、これは私が見聞きした中でもトップクラスのカルチャーショックでした。
 
何でもかんでも買って気に入らなければ返品すればいいという考えはどうなのかな、と思ってしまいます。
文化の違いなのでどうしようもないですが、やはり返品自体に抵抗がある私です。
(もともと大量生産・大量消費・大量廃棄が苦手なので・・・)
 

最近では、アメリカでもこうした度を超した返品問題に有名人が一石を投じ、店側でもあまりに悪質なものは取り合わないようにしようとする動きもあるようです。
「明らかに使用済みのものは返信不可」とか「返品期限を過ぎているのでダメ」とか。
 
こんなふうにちょっとずつ変わってきているようなので、もし商品に問題があって返品を要求したい場合でも、念のためレシートのreturn policy(返品条件)を確認した方がいいかもしれませんね。
 
 
ニューヨーク暮らしもそこそこ長いですが、未だにカルチャーショックを受けることがあり、世界は広いなと感じています。

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コメント

  1. しら より:

    「2020年からニューヨークのスーパーでプラスチックのレジ袋の使用が禁止になると共に、紙袋も有料になる」
    とのことですが、返品制度こそ問題になるべきですよね。
    返品=ゴミ
    ですよね。
    プラスチックのレジ袋など比べものにならないくらいの環境負荷でしょう。

    • オリビア より:

      しらさん、コメントありがとうございます!
      そうなんです。今年の3月(来月!)からレジ袋が廃止となります。

      おっしゃる通り、まずは返品制度の方をどうにかした方がいいと思うんですけどね。
      返品された商品も、モノによってはアウトレットのお店に行ったり、テスターとして使用されたりということもあるようですが、食べ物などはほぼゴミになりますよね。
      本当にもったいない・・。

      返品する人で溢れかえっている光景は未だに慣れないですし、毎度複雑な気持ちになります。

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