【JFK空港でのプチ悲劇!】なぜ?!アメリカ出国の時に手荷物検査で止められた体験談

文化(アメリカ・NYC)

これは2018年11月のこと。

私はニューヨーク、JFK空港の保安検査場の大行列の中にいました。

日本に一時帰国をする予定があったからです。

 

ちなみに、JFK空港の空港スタッフの評判はそれほどよくありません。

アメリカ人の友人たちと話していても、TSA(アメリカ運輸保安局)の横柄な態度はよく話題になっています。

 

が、これまで個人的に嫌な思いをしたことがなかった私はあまり気にしていませんでした。

 

しかしながら、今回初めて手荷物検査であまり嬉しくない体験をしたので書いてみようと思います。

なぜ?!手荷物検査で私のバッグが出てこない!

 

保安検査場の列に並んでから約20分。

ようやく私の番が来ました。

トレーの中にPCと液体物を入れ、脱いだ靴(ここでは靴も脱がされます。職員が土足で歩き回っている空間を乗客は靴下で歩かなければならないので、汚いことこの上ないです。私は靴下を2重にはいておき、保安検査が済んだら外側の靴下を脱ぐようにしています。)、そしてバッグを検査用レーンに流したら、私自身も検査機にかけられます。

そして検査機通過後は自分の荷物が流れてくるのを待たなければなりません。

 

しかしPC、液体物、靴は流れて来たものの、メインのバッグが待てど暮らせど現れません。

 

おかしいな~~と思い、よくよく見ると、私のバッグが手荷物検査のレーンとは別の置き場に置かれているではありませんか。

それはTSA職員しか手が届かない場所で、どうやら再検査をしなければいけない怪しい手荷物のみを収集している場所のようでした。

 

ふと見ると、保安検査の長蛇の列の中で私より先に並んでいた人たち7人ほども同じく荷物で足止めをくっているようです。

 

「もう、いい加減にしてほしいわ!出発便の時間が迫ってるというのにこんなところで待ちぼうけになるなんて!」と怒りの独り言を言う黒人女性。

その独り言に、そうだそうだと同意するかのように大きく頷いているのは若い中国人女性。

後はTSAの職員をつかまえて「いつになったら荷物を返してくれるの?!」と食って掛かる南米系2人に、イライラした様子で誰かに電話をかける中東系の女性、腕組み&仁王立ちしてTSA職員を睨みつける黒人女性2人。

そして私。

 

問題なく検査を終えた乗客たちがどんどん通り過ぎていく中で、その場に取り残されていたのが有色人種ばっかりだったのは偶然なのか、どうなのかは知る由もないけれど、私たちはただ待つしかありませんでした。

 

TSAで荷物の再検査を受けることに!まさかのアレが原因だった

気の強そうな黒人女性が何度も職員をつかまえて「早く荷物返してよ!どうなってるの?」と聞いていましたが、「再検査だから。ちょっと待って」という返事しかないまま既に数十分が経過。

その間にも何十人もの乗客が通り過ぎていきます。

 

私は荷物の中身について考えていました。

カメラとカメラや携帯のバッテリー、ポーチ(口紅や櫛や鏡などが入っている)、財布、携帯電話、ノート、本、除菌シート・・・この程度しか入っていないのに、どこが怪しいんだろう?

 

そういえば私の友人(黒人でアフロヘア)が怒っていたことを思い出しました。彼女はアメリカのどこかの空港で髪の毛の中に不審物がないかチェックされたんだとか。

非常に不愉快だったため、それ以来疑われないようにカチューシャでボリュームを抑え、ゴムでひとまとめにしているそうです。

 

そんな友人の怒りエピソードを思い出していたら、ダルそうな顔をした職員がやってきて、不審な荷物たちを1つ1つ持ち出して検査場の外のエリア(不審手荷物検査場?)で持ち主同伴の上、中身を開けて調べ始めました。

私は8人目だったので先の人たちの様子を見ていたのですが、何人かは抗議して揉めているようでした。

なにやら荷物の中身を没収された人もいたようですが、それ以外の全荷物の中には不審物らしきものも見当たらず、再検査の後に返却されていました。

 

そして、ようやく私の番がきました。

例のダルそうな職員が不審な手荷物収集場から私のバッグを持って来て、「これ誰の?」と聞いて来たので「私のです」と答えて職員のもとへ。

すると、不審手荷物検査エリア(?)で職員は聞いてきました。
 
 

ジョンFケネディ空港のTSA職員との会話

職員「あんた、手荷物の中にナイフ入れてるの?」

 

私「え?ナイフですか?入れてませんけど。」

 

職員「オーケー。それじゃ、バッグの中にカメラ入れてるでしょ?」
 

私「はい、カメラはあります」

 

職員「バッグ、開けるよ?」

 

私「いいですよ、どうぞ。」

 
 
バッグを開けて、私の一眼レフ2台を取り出す職員。

 

職員「あんた、教師なの?」

 

私「??違いますけど」

 

職員「ならなんでカメラ2台も持ってるの?」

 

私「?? 写真撮影が趣味なので。」

 

職員「これらのカメラで何撮るの?」

 

私「特定の物を撮っているわけではありません。建築物とか、風景とか、食べ物とか、友人とか、、、色々です」
 

職員「(望遠レンズ装着のカメラを指して)こっちは?」

 

私「それは月や鳥や飛行機用の望遠レンズです。」

 

職員「なるほど。ちょっと調べさせてもらうよ。」

 

なにやら長い棒に専用の液体物を吹き付け、それでカメラのレンズ付近を触っています。

 

そして、「はい、特に問題なかったからこれで終わり。でももう一度向こうの検査機を通さなければいけないからここで待ってて。ちなみに僕もカメラ好きなんだよね」と職員は言い、再度他の乗客の手荷物と共に検査待ちのレーンに乗せられる私のバッグ・・・。

 
 
約2分後、バッグはようやく私の手元に戻ってきました。

私の手荷物が止められてから返却されるまでに、既に1時間ほどが経過していました・・・(-_-;)

 


 

アメリカ出国の際は時間にゆとりを持って空港に到着しよう

ちなみに私はアメリカ出国の時は必ず、今回問題になったカメラ2台を持って移動しています。

同じカメラと共に年に数回、何年にも渡って出入国を繰り返して来ましたが、不審手荷物として扱われたのは今回が初めてでした。

 

私はたまたまかなり早い時間に到着していたので問題なく出発便に間に合ったのですが、時間ギリギリの時にこういったことが起こると確実に飛行機に乗り遅れるでしょう。

(携帯電話も時計もバッグの中に入れていたので、荷物を留め置かれている間正確な時間がわからずとても不安でした。保安検査場には掛け時計のようなものは見当たらなかったですし。)

 

まさかカメラが怪しまれているとは思わなかったのですが、こういうことが起きたりするので皆さんも時間には少しゆとりを持って行ってくださいね。

 

保安検査の大行列に並びたくないならTSA Preを利用しよう!*対象に制限あり

とはいえ、そんな不測の事態に備えて毎回毎回早く到着して時間を無駄にしたくない!!という方もいますよね。

そんなあなたにはTSA Preがおすすめです。

 

これはTSA(米国運輸保安局)が運営する事前検査プログラムです。

事前にTSAから承認を受けたら、保安検査の際に専用レーンを使用することができ、靴・ジャケット・ベルトの着脱、そして液体物・PCなども取り出す必要がありません。

どうやら保安検査の簡略化、迅速化を図る目的でつくられたプログラムのようです。

しかしながら、このTSA Preは全乗客に利用資格があるわけではありません。

米国市民や米国永住権保持者、米国国防総省関係者など、対象はかなり限られていますが、該当する方で気になる方はTSAのページをチェックしてみてください。

 

まとめ

最近米国内の空港の対応が厳しくなったという話はあちこちで聞いていましたが、まさか自分のカメラが疑われるとは思っていませんでした。

しかもいきなり「荷物の中にナイフを入れているのか?」と聞かれるとは!

ナイフって!!!Σ( ̄ロ ̄lll)

 

どうやら職員は今回引っかかった対象物がカメラだということは把握していたようなので、最初にナイフのことを聞いて来た理由は私の反応を伺うためだったのかな、と思っています。

 

アメリカも色々あるし、仕方がないのかなとは思うけれど、気持ちの良いものではありません。

 

ここ数年で十数回以上、JFK空港から出国していてこんなことは今回が初めてだったので、そうそうこのような経験をするわけではないと思うのですが、皆さんもどうかお気をつけて・・・。

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